僕の執事

朝食を食べ終え、学校に向かう車の中恭平がボソッと呟いた。


「今日、確かマラソンだよな?」


『ん~、なんで?』


「ああ~…おかわりしなきゃよかった。」


ポンチョで隠れたお腹をさすり、ヘコんでる恭平をみた後、窓に目を向けた。



────…

「ちゃんと準備体操しろよ!足捻ったら、先生が怒られるんだから。」


「自分の心配かよ!」


黒いジャージに着替え、広すぎる校庭に出て早々、先生の言葉に隣にいた恭平が苦笑してた。


『毎回同じ事言うよな。』


「もう口癖なんじゃねえの?」


軽い準備体操を済ませ、ゆっくり走り始める俺に少し遅れて恭平が並んだ。


「なあ、放課後ちょっと寄り道していかない?」


『ん、別にいいけど。』


「よかった。」


やっぱ俺達どっか似てんのかな?


「なあ、競争しようぜ!」


『やだ。』


「なんで!」


『疲れるから。』


「俺に負けんのが嫌なんだろ?」


『別に、それよりお前腹痛くねえの?』


「ん?今のんとこ大丈夫!」


『そっ。』


「って話し逸らすなよ!」