「食べる暇なくて」
『なんで?』
騎馬が用意したごはんを食べながら、恭平に聞いたら、代わりに智章さんが答えた。
「寝坊なさったんです。」
『寝坊?』
「はい。夜遅くまで勉強なさっていたので、寝るのが遅くなってしまって…。朝食はいらないから、寝かせて欲しいと言われたので。」
『ふ~ん…恭平も勉強すんだ。』
「一応な。勉強すんのは嫌いじゃないし、いいんだけど。遅くまで勉強してたから寝坊したなんて言ったら、なんか あれじゃん。」
『…自慢してるみたいに聞こえて嫌だって?』
「ん?それもあるけど、なんかいい子ぶってるって思われそうじゃん。」
『そうか?勉強しないで寝坊するよりましだと思うけど…』
「…りく…」
『なに?』
「ありがとな。」
『…あ、うん?』
また何かされるんだと思って、構えてたら普通に礼を言われ間抜けな返事を返してしまった。


