「執事は主の言うことに背く事が出来ないので、陸のように主が自分でやると言ってしまったらあまり手を出すことが出来ないんですよ。」
『…なるほど』
「それから、執事と主の恋愛は禁止されておりました。」
執事との恋愛禁止。
その言葉を聞いたとき、胸の奥がチクリと痛んだ。葵は、それを知ってて執事になったのかな?
「これにはまだ続きがあります。執事と恋愛をしたければ、執事を辞めさせればよいのです。
その代わり、二度と同じ主の執事には戻ることは出来ません。」
『そんな…、辞めた執事とかいたりすんの?』
「いらっしゃいますよ?」
『その人、今どうしてる?』
「時々お会いしますが、お子さんにも恵まれ、幸せそうに暮らしておられます。」
『そっか。』
それを聞いて安心した。
葵がなんで執事になったかは知んないけど、俺が何も言わなければ葵はずっと俺の側にいるんだよな…


