僕の執事

物珍しげに部屋を見回してると、「そんなに珍しいか?」と聞かれた。


『俺ん家より広いから。』


「はい」


『ありがと。』


テーブルにコーラが置かれた。
俺が部屋を見回してる間に取りに行ってたらしい。


「ふー…」


隣に座った恭平は、学校にいる時よりもおとなしかった。
そういえば車の中でもあんま喋んなかったな…。


「おとなしすぎて驚いた?」


『うん。』


「やっぱり お前さ、空気で話すよな。」


『空気?』


「うん、空気ってか雰囲気? 教室入ってきた時は空気が緊張してたのに、俺見た時だけ崩れたの」


そう言って恭平は爆笑してた。
ひでぇよな!なんて言いながら。


『そんな事初めて言われた。』


「あ、あと一つ気づいたんだけど、間違ってたら悪い。」


『ん…なに?』


「陸ってさ、今の執事信じてないっしょ?」


『なんで?』


自分でも知らぬ間に声が低くなってた。


「今日1日高城ちゃんの名前呼ばなかったから。
あ~でも自己紹介の時一回呼んだか。なんかよそよそしかったし。」


『…よく見てんだな。』


「なんか気になったから。その言葉からすると当たりみたいだな。」