僕の執事


「以上、ここまで。」


先生の言葉を合図に、授業が終わり、チャイムが鳴った。


「ありがとうございました。」


先生が居なくなると、教室内が一気に騒がしくなった。
生徒と執事が入り乱れる中、ポツリと恭平が話し始めた。


「ガッキー授業中と休み時間とで態度変わるだろ?」


ガッキーとは、担任の新垣先生のあだ名らしい。


『あぁ…そういえば』


「だから女子に人気なのかな?ギャップってやつ?」


『……。』


コイツ…バカか?
珍しいものを見るような顔で恭平を見てると、教室の入り口から葵が入ってきた。
隣には初めて見る執事。


「あれ、お前の執事?」


俺の目線をたどり、葵を見つけた恭平が聞いてきた。


『あぁ。』


「お前の執事も女なんだな。」


『2日前まで、男だった。アイツは、俺の幼なじみだ。』


「マジかよ!!」


『お前の執事も女なのか?』


「そう、一ノ瀬執事の隣に居るのが俺の執事。
智章(ちあき)
あだ名はちーちゃん」


『ちーちゃん…』


それを聞いた時、複雑な気分になった。
葵も呼んだりすんのかな?


「まあ、俺しか呼ばないけど」