「そのままの意味だ。
一ノ瀬は少し大人すぎる。大丈夫だとは思うが、この世の中何が起こるか分からないからな、気をつけろよ。」
『…はい。』
─────…
「席につけー」
先生の声を廊下で聞く俺の横には、ズラリと執事が並んでいた。
すげぇ迫力…。
「入れ!」
どうやら生徒に説明を終えたらしい。
教室のドアを開けると、同じ制服を着た、生徒全ての視線が俺に向けられた。
葵は、ズラリと並んだ執事達に説明を受けながら、列に並んでいた。
執事は仲良くやれそうだな。
「今日からこのクラスで一緒に勉強することになる転校生だ。
軽く自己紹介して。」
『はい…一ノ瀬 陸(いちのせ りく)です。
よろしくお願いします。』
「そういう事だから、仲良くしてやってくれ。
じゃあ、一ノ瀬は…佐々木の隣に座ってくれ。」
『はい。』
なんて返事したはいいけど、佐々木…あ、アイツか。
探さなくとも自ら手を挙げ、存在をアピールする1人の生徒が目に付いた。
「今、手挙げてる奴が、佐々木だ。」
小さな声で呟くように教えてくれた先生は、既に教科を広げていた。
未だ視線が集中する中、俺は恭平の隣に座った。
運良く一番後ろの窓際の席。


