最近ため息ばっかだな。
ドアノブから手を離し、ポケットに手を入れると、カサッと音がした。
あ…葵に渡そうと思って買ったりんご味…。
 ポケットから飴の袋を取り出すと、誰も通らないのを願ながら、ドアを開けた時目にはいるようにと、手すりの上に乗せた。


『気づくと良いけど。』


ってさすがに気づくか…ケンカする度、ゴメンの変わりにって飴渡してたんだから。
『ふっ』と笑い部屋に入った。
ポケットから携帯を取り出すと、メールが着てないかをチェックした。


着てないと分かってても、やっぱり気になるのは誰かと話したいからなのか?いや、違うな。
だって俺が待ってるメールの主は騎馬だ。
何かあったらメールしろって言われたけど、ぶっちゃけメールしづらい。


だって、いつ暇が出来んのかすら知らないのに、いきなりメール送って もしそれが会議中だったら、偉いことになる…
まあ、そんな事が有り得ないとしても、これ以上騎馬に迷惑は掛けたくない。
そう思ったからメールも我慢した。
言いたい事は山ほどある。