僕の執事

騎馬は知ってるみたいな口調だった。
それも時期が来たら教えてくれんのかな?


「…なんでもありません。」


『だったら、話しかけるな。』


「申し訳ありません…」


こんなはずじゃないのに…


『しばらく部屋に来んなよ。 傷つきたいなら別だけど。』


それだけ残し、その場を後にした。




────…

他人傷つけて自分守ろうとするなんて、弱すぎだろ。


『最悪…最低だな俺…』


ベッドに倒れ、さっきの言動を思い返して思い切りヘコんだ。
執事ひとりにムキんなって、バカみてぇ…
執事って思ってる時点でもうなんか…


『はあ…俺なにしてんだろ? なにも考えず、普通に接すればいいだけなのに。普通に…』


でも、それが意外と難しいんだよな……出掛けるか。
休めんのも今日までみたいだし。
起き上がり、着替えると携帯と財布をジーパンのポケットに押し込み、薄手のパーカーを羽織り部屋を出た。


一階に下りると、ちょうどリビングから出てきた葵と鉢合わせした。


「…お出かけですか?」


明らかにさっきの事を引きずってる葵の態度は、探り探りだった。
話しかけても大丈夫なのか?困った顔で俺に聞いてきた。