僕の執事

兄貴は俺の話を聞いて「なる程。」って1人関心してた。
騎馬は笑ってたけど…。


『それよりさ、行かなくていいの?』


時計を眺めながら聞くと、兄貴は慌てて出てった。


『朝から忙しいな。』


まだ残る騎馬に言うと、「陸より大変かもしれませんね。」と笑いながら後を追っていった。


『ふっ…なんだあれ』


パタンと扉が閉まるのを見届け、立ち上がるとキッチンに移動した。
朝は何も食べる気がしない。
腹は減るんだけど…
騎馬に無理やり食わされてたからか?
冷蔵庫から牛乳を取りだそうと、扉開けると、アップルパイが目に止まった。


『…お前が作ったの?』


葵に背を向けたまま声を掛けた。
アップルパイは葵の得意料理の一つ。
そのせいなのか、葵はリンゴグッツばっかり集めてた。


「はい…。」


背後から不安そうな声が聞こえた。
俺がなんかすると思ってんのか?


『ふ~ん。』


牛乳をコップに注ぎ、戻す時にアップルパイの乗った皿を取り出した。


『これ、食べでも問題ないよな?』


「はい。」


その返事を聞くと、俺はその場で食べた。
行儀悪っ…自覚があるだけましか?…相変わらず甘いな。