僕の執事


『あと一週間、よろしくな。 俺の執事。』


「はい。」


再び駅に向かって歩き始めた。
さっきまでバラバラだった影は、間に2人の温もりを映してた。


「やっと結ばれてくれましたか。」


一部始終を見ていた騎馬は、仲良く歩く俺達にそう言った。


『ハハッ…騎馬には色々心配かけて悪かったな…』


「いえ、僕には心配しかする事がありませんでしたから。
凄くもどかしい日々でしたが、ようやくスッキリいたしました。」


なにげに一番喜んでるのは騎馬なんじゃないかと思った。
 ─それから、誰もいない最終電車に乗り、見慣れた街に戻ってきた。
行くときはあんなに長く感じた時間が、不思議なほど短く感じた。
車がまばらな駅の駐車場に着いたのは、時計の針が夜の10時を回った頃だった───。