僕の執事


「まあ、無理に元気ぶられるよりましだけどな。」


『…ごめん…。』


「お前が謝んなよ。俺 お前に沢山救われたし!?つってもこんな事しか出来ないけど…」


小さく笑らった恭平に、また薄ら笑いを浮かべ、教室を出た。
恭平は俺がこんな状態になってから、毎日家に来てくれてた。
 何をするわけでもなく、ただテーブルを机代わりにして、出された宿題を解いてる恭平の背中をジッと眺めてるだけ。
時々会話して、騎馬が作ったお菓子を美味い美味いと食べ、また少し話して帰っていく。
それが当たり前になっていくんだな…なんて時々冷静に思ってしまう自分がいた。
 ─でも、人がいる。そう思うだけで正常で居られる気がした。


『元に戻っただけ…』


ベッドの上で壁にもたれかかり、そう呟いた。
俺の声に恭平が振り向いた。
今日も1人だされた問題をスラスラ解いてるんだろう。


『騎馬と2人で過ごしてた頃に、平凡な何の刺激もない日常に戻っただけ。』


「俺もいるぞー。」


俺の独り言になれたのか、机に向き直った恭平からそんな言葉が飛んできた。


『忘れてた。』


「ヒドっ!!」


笑い混じりの声につられて微笑した。