「いらっしゃいませ。」
スーツ姿の店員が俺と騎馬に挨拶をする。
ついた先は、たくさんのスーツが並ぶ紳士服店。
「何かお買いになるんですか?」
『うん。 あ、お前は何も選ばなくていいから。』
「はい。」
キョロキョロと辺りを見渡しながら言う俺に、何をするのか聞かされてない騎馬が少し戸惑っ顔をしてた。
『どの柄が似合うんだろ? やっぱシンプルなのがいいかな?』
チラッと、隣に立つ騎馬を見ながら、ネクタイを選ぶ。。
ネクタイを買うのなんて何年ぶりだろ?親父の誕生日にあげた以来か!?
「あのー、陸」
『ん?』
ネクタイから騎馬に顔を向けると、困った顔の騎馬と目が合った。
「さっきから、何をしていらっしゃるんですか?」
『ネクタイ選んでんの。
見てわかんだろ?』
再びネクタイに視線を戻すと、さっきから迷ってる2つのネクタイを騎馬の首元にあてた。
『んー…よし、決めた。
すいません、これ下さい。』
「ありがとうございます。」
近くにいた店員にネクタイを預け、その後ろをついて行く。


