『うそ…』
負けたのは俺だった。
勝敗ボードを見ると2:3とハッキリ表示されてる。
『マジかよ…』
愕然とする中、近づいてきた騎馬が涼しい顔で「あの日と逆になってしまいましたね。」と言った。
『お前、コッソリ練習しに来てたんじゃねえの?』
方眉を上げ、騎馬に聞くと「してませんよ?」と答えた。
その当たり前の答えに、頭を掻き『…行くか。』と呟いた。
ゲーセンを出ると、俺は両腕を伸ばし伸びをした。
冷たい冬風が、熱くなった体から熱を奪っていく。
『さて、行くか。』
「どこにですか?」
『ん?すぐ近く。』
それだけ告げると、歩き始める。


