僕の執事

それから、名波と色んな事を話した。
初めて会った日に、泣かせてしまった事を謝り、遊園地の事や互いに泉達の惚け話を聞かされてる事など、を笑いながら話した。
─しばらくしてから名波と別れ、教室に戻る廊下で、キョロキョロと誰かを探してる葵に会った。


『誰探してんの?』


後ろから声を掛けると、振り向きながら「陸です。っどこにいらしたんですか?!」


『んー 食堂?』


振り向いた葵は俺を見て驚きながらも、見つけてホッとした顔を見せた。


「昼食を取られていたんですか?」


『違う。』


「え…では?」


目をパチクリさせ、何をしてたんだって言いたそうな葵に、名波の名を伏せ答えた。


『新しい友達と喋ってた。』


「新しいお友達、ですか?」


『そっ。 それよりさ─』


教室に戻るまでの廊下を歩きながら、葵に執事と一緒に居るところを見たと告げると、急に考え込み


「あ!! 和臣さんの事ですね?」


カズオミって言うんだ。
初めて聞く名前なのに、何故かイラッとした。


『邪魔しちゃ悪いと思って、話しかけ無かったけど』


「そうなんですか?
気がつかず、申し訳ごさいません」