僕の執事

その後、タイミングを見計らったように、3人の執事が戻ってきた。
両手をホットドリンクで塞ぎ、ぎこちない歩き方をする執事の元へ歩み寄ったのは、3人ほぼ同時だった。


『おかえり。』


「黙って居なくなってすみません。」


申し訳無さそうに俯く葵の頭をなで、持ってたホットドリンクを受け取り戻ると、ブランケットの上にアグラをかいた。


『またココア?』


「また甘いの?」


『うん。泉は…』


「『ブラックコーヒー?』!!」


見事にハモった声に、キョトンとする泉はうんと頷いた。


「びっくりしたぁ」


『コーヒーっていい匂いだよな。』


「うん。」


俺達から少し離れてた場所で、この会話を聞いてるであろう執事は何を思って聞いてんだろう?
無性に気になり、チラッと盗み見ると3人並んで驚いた顔をしてた。


『なんて顔してんだよ』


笑い出す俺に、二人も振り向いた。


「ん?」


『驚きすぎ。』


ボソッと言った言葉に、泉の執事南に「いつの間に仲良くなられたのですか?」と言われ、三人顔を見合わせ笑った。


『元から仲いいよな?』


「そうだっけ?」


俺の言葉に恭平がツッミまた笑った。