─外に出ると、窓をあけた泉がこっちを見て手を上げた。
「すげータイミング」
『あ…遅れた?』
「いや、今来た所。」
『そう?』
そんな会話を交わしながら、6人が余裕で乗れる黒いワゴン車に乗り込むと、恭平の隣に座った。
「よっ!!」
『おう。』
ゆっくり走り出す車に揺られながら、恭平と泉のノロケ話を聞いておちょくり笑い合った。
ついさっきまで葵と二人遠い場所に行ってた事が嘘みたいに思えて、意識を後ろに座る葵に向けた。
智章さんと楽しそうに話す声を聞きながら、何かを呟いた恭平に聞き返した。
「聞いてねぇのかよ…」
苦笑い混じりに言った恭平に謝ると、「だから」と話しだした。
「泉のノロケ話長すぎるよなって言ったの!」
『あぁ…あんま聞いてなかった。好きなだけ喋らせとけば?幸せそうだし。』
投げやりな返事を返した俺に、恭平がジッと俺の顔を見て言った。
「本当に陸か?」
『偽物いんの?』
「いや、いないけど
なんか、今日の陸変だよ。」
『変って?』
「なんか、どっか冷めてるって言うか…」
「すげータイミング」
『あ…遅れた?』
「いや、今来た所。」
『そう?』
そんな会話を交わしながら、6人が余裕で乗れる黒いワゴン車に乗り込むと、恭平の隣に座った。
「よっ!!」
『おう。』
ゆっくり走り出す車に揺られながら、恭平と泉のノロケ話を聞いておちょくり笑い合った。
ついさっきまで葵と二人遠い場所に行ってた事が嘘みたいに思えて、意識を後ろに座る葵に向けた。
智章さんと楽しそうに話す声を聞きながら、何かを呟いた恭平に聞き返した。
「聞いてねぇのかよ…」
苦笑い混じりに言った恭平に謝ると、「だから」と話しだした。
「泉のノロケ話長すぎるよなって言ったの!」
『あぁ…あんま聞いてなかった。好きなだけ喋らせとけば?幸せそうだし。』
投げやりな返事を返した俺に、恭平がジッと俺の顔を見て言った。
「本当に陸か?」
『偽物いんの?』
「いや、いないけど
なんか、今日の陸変だよ。」
『変って?』
「なんか、どっか冷めてるって言うか…」