僕の執事

窓を見ながら言う呟きを聞き、飲んでたカップをテーブルに置いた。


『色々とありがとうございました。』


「またいらっしゃい?」


『はい。』


ソファーを立つと、理事長に一枚の紙を手渡された。


「ここの住所と私の名前が書いてあるわ。
そうね…送るときは騎馬の名前を借りなさい。」


『どうしてですか?』


「神田に捨てられたら困るもの。」


とイタズラな笑みとウィンクを僕に向けた。


『なるほど ─では、失礼します。』


頭を下げ、部屋をでる間際理事に手を振った。
─ドアをしめ、大きく伸びをする。


『ん~…はあっ!』


不思議と此処へ来たときよりも、心が軽かった。
理事長絶対気づいてるよな、俺の好きな人が葵だって。
─階段を下りながら、理事から受け取った紙をジーンズのポケットに突っ込んだ。