僕の執事


「ちーちゃん!! 何やってんの?」


驚く恭平を見て、俺と葵は目を合わせて微笑んだ。


「お帰りなさいませ。」


「おかえりって、今日は家に居ないって言ってなかった?」


『どっか出掛けてたの?』


立ち上がった恭平に聞くと─「うん、今日は私用で居ないって聞いてたから。もっと帰りが遅いのかと思って…」と教えてくれた。
だから、パーティーしようなんて言ったのか。
頷く俺は、俯く恭平に目を向けた。


「…電話くらいよこせよ。」


「ごめんなさい。
葵さんに口止めされていたので…」


恭平が葵を見た。
その顔は、どこか安心した顔。
その時改めて、1人が苦手なんだんだと言われた気がした。


『まあ、いいじゃん。
どっちにしろ1人で帰らなくてすんだんだし。』


恭平の肩にポンと手を置き、そのままリビングへ向かった。
無言で後ろを付いてくる恭平を、時々チラッと見遣ると、嬉しそうに笑ってた。
その顔を見た後、俺はドアの前で立ち止まった。


「陸どうした?」


どうしたは俺が聞きたいくらいだ。