僕の執事


「じゃあ、また明日。
夜迎えにくるから!!」


車の窓から顔を出し、明日の予定を告げる泉。


『ん、分かった。
おやすみ。』


「気をつけて帰れよ!!」


2人家まで送ってもらい、泉を見送ったあと、家に入った。


「お帰りなさいませ。」


『ただいま。』


「お邪魔します!」


出迎えた葵に軽く笑みを返し、靴を脱ごうと自然に下に行く目線の先、黒い靴が揃えて置かれてあった。
お客様が来てんのかな?


『あお…い?』


誰が来てるのか聞こうと顔を上げると、リビングから顔をだす智章さんと目があった。


『…呼んだの?』


智章さんを見ながら葵に訊ねると、視線を辿り振り向く葵は笑顔で「はい!」と答えた。


「誰を呼んだって?」


玄関に座り靴を脱いでる恭平が、俺を見上げ聞いてきた。


「パーティーですから、サプライズも必要かと思いまして!!」


『フッ…確かに、サプライズだな!! 恭平、葵からプレゼントだって』


そう言って指を指す先には、リビングから顔を出したまま、なかなか出て来ない智章さんが微笑してた。


「え?マジ、で…」


パッと明るくなった顔が、後ろを振り向いた瞬間消えていった。