『そう。』
短く返事をし、名波から窓の外へ視線を向けた。
観覧車が少しずつ明るくなり始めた時、少し悲しそうな声で「最後に」と質問してきた。
『なに?』
「まだ、私の事苦手?」
『…少し。』
名波は口元をキュッと上げ「そう」と笑った。
その怪しい笑みに一瞬胸がざわついた。
「あ、みんな待ってくれてる!」
窓の向こうを指差しながら手を振る名波の横顔を見てると、カチャ─と扉が開き、移動する観覧車を降りた時には、そんな胸騒ぎも消えてた。
『寒っ…』
冷たい風が、頬を掠めた。輪の中に掛けてく名波の後ろ姿を見ながら、1人歩いた。
短く返事をし、名波から窓の外へ視線を向けた。
観覧車が少しずつ明るくなり始めた時、少し悲しそうな声で「最後に」と質問してきた。
『なに?』
「まだ、私の事苦手?」
『…少し。』
名波は口元をキュッと上げ「そう」と笑った。
その怪しい笑みに一瞬胸がざわついた。
「あ、みんな待ってくれてる!」
窓の向こうを指差しながら手を振る名波の横顔を見てると、カチャ─と扉が開き、移動する観覧車を降りた時には、そんな胸騒ぎも消えてた。
『寒っ…』
冷たい風が、頬を掠めた。輪の中に掛けてく名波の後ろ姿を見ながら、1人歩いた。


