僕の執事

遅めの昼食を済ませ、外に出た時、恭平のケータイが鳴った。


「はい、うん。
今?Altileって店の前。
うん…分かった。じゃあな。」


電話が済んだ恭平が、俺たちに電話の主が泉からだった事を告げた。


「今から来るって。」


『…じゃあ、一旦戻るか?』


「そうだな。いつ来るかわかんねぇし。」


半分沈みかけの夕陽を見ながら、そんな事を話した。
─それからしばらくして、泉と成瀬が合流した。
誰も理由を聞かなかったから、俺も聞かなかった。
それから、少し休憩したあとAltileを出た。


「─どこ行ってたんだよ?」


店を出た泉を恭平が捕まえ、小声で質問してる後ろで、少し遅れて付いてくる女子3人も同じ話をしてるらしかった。
頬を緩め「別に」なんて言ってる泉は、明らかに来たと時は違かった。
 そんな2人を前に、俺はケータイを取り出すと、読めずにいたメールを開いた。


『っ!!…』


その内容に読まなきゃよかったと後悔した。


【陸がいないと、この家は寂しいですね…】


葵がどんな気持ちでこのメールを書いたかは分からないけど、こんな帰りたくなるような事書くなよ…