僕の執事


『なに飲むか聞くの忘れたから、適当に買ってきたけど…』


俺と泉はコーヒーを、女子3人にはオレンジジュースを渡した。
恭平は来る途中、歩きながら買ったばかりのコーラを飲んでた。


それからしばらく、その場で談笑し、泉の隣で介抱してたお団子頭の女の子確か、成瀬…が自分が泉を見てるから遊んで来ていいと言った。
名波と篠宮が隣でどうする?なんて相談してる声が耳に入る。
出来れば2人きりにはなりたくない。
その願いを神様は叶えてくれそうに無いらしい。


「じゃあ、行く?」


2人の間で結論が出たのか、ごめんねと成瀬に謝ってた。
謝るくらいなら待ってやれよ。心の中で悪態を付く俺に、名波が近寄ってきた。


「一ノ瀬くん、行こ?」


『……。』


俺は、何も答えず泉に目を向けた。
悪い。とか大丈夫か?なんて答えは鼻から頭には無く、助けを求める子供のような切ない顔で泉を見てた。
そんな俺の心情には気づいてないんだろう泉は「楽しんで来いよ。」
なんて明るく手を振ってた。後で追いかけるからなんて言ってたけど…多分嘘だ。


『はぁ…』