僕の執事


『いつ書いたんだよ…
ってかちょっと長すぎね?』


「昨日、ですかね?
書き出してたら、長くなってしまって 」


『…お前、これ全部頭に入ってんの?』


「はい、一応。
執事ですから。」


サラッとこんな事を言ってのける騎馬は、やっぱりただの執事じゃないんだって事を改めて実感させられた。
さすがAランク!もう少し頑張ればSランクになれたのに。


「もう一枚コピーして、執事部屋の机に置いてありますから、多分大丈夫でしょう。」


『…じゃあ、なんで?』


俺にこの紙を渡すのには何か訳があるはず。
そう思い騎馬に問いかけると


「僕と入れ替わりに来る執事に、陸は頼み事をしない。そう思ったから、ですかね?」


ニッコリ微笑み言う騎馬は、やっぱり俺の全てを知ってるらしい。
その返事を聞いて、納得してしまった。