僕の執事


「なんだよそれ。
なんか言いたいことあんならハッキリ言えよ!」


『いや、話し掛けたらなんか浮かぶかな~って思ったんだけど、何も浮かばなかった…』


「なんだそれ?」


『悪い!』


会話をしてても、どこか上の空状態の俺を見た恭平が呆れ顔で「そんなに気になるなら電話すれば?」と言ってきた。


『なんて?』


「いや、普通に今どこにいんのか聞けばいいじゃん。」


『じゃあ、変わりに恭平が…』


「はあ~?」


『しーっ!バカッ!!』


話の途中で大声を上げた恭平をの頭を軽く叩き、顔を上げて泉を見ると「そうなんだよ!! アルテミスの兄は、オリオンだと知っててアルテミスをけしかけ、殺させてしまったんだよ!!そして…─」


『ふうー…』


俺たちの会話は頭に入ってない事がわかり、ホッと胸をなで下ろすと再び横になった。
隣を見ると、恭平が両手を合わせ謝ってた。
それも、すげー笑顔で。


「なんで自分で掛けねえんだよ!」


『なんでって…』


恭平は「ハァー」とため息をつき、変わりに掛けてやるからケータイを貸せと言ってきた。