僕の執事

数歩下がり、葵と同じ位置まで来る途中、ボソッと苦笑い混じりに呟いた。
それが聞こえたのか、葵が喋り出した。


「佐々木さんは、智章さんを信頼していらっしゃるんですね。」


『なんでそう思うの?』


「執事の勘です。
執事は、信頼されている限り主を裏切ることはありませんから。」


そう言って恭平と智章さんを見ながら、小さく微笑んだ。


『そっか。』


それからしばらく、恭平と智章さんの話し声だけが響いた。
少し緩い坂を登り切る直前、俺は葵に話しかけた。
何話せばいいのかわかんなくて、クリスマスの予定が変更になった事だけを告げた。


「25日に変更ですか?」


『そう。急に遊園地行くことになってさ…
本当は行きたくないんだけど。
だから、25日 葵も予定明けとけよ?』


「私もですか?」


『ああ、流星群…見に行くから。』


「流星群?」


『そっ! まあ、2人きりじゃ無いんけど…』


そこが残念。
流星群が見れる場所は泉しか知らないから、泉も一緒じゃないと。
ってなると、やっぱり恭平もオマケみたいについて来るから、結局は今日と同じなんだよな…。