僕の執事


『寒っ!』


なんでこんな所に…


─数時間前─


あの日の遊園地の約束から、一週間が過ぎた 今日は14日。
学校が終わり、部屋でボーっとしてると、泉から電話が入った。


《今日暇?》


それに答えたのが間違いだった。


『暇だけど…』


《この後どっか行くとかない?》


『無いけど。』


《じゃあ、今から迎えに行くわ!!》


『はっ? ちょっと…って切れてるし。』


俺の声に本棚の前にいた葵が寄ってきた。


「どうかなさいました?」


『泉が今から来るって。』


訳もわからず、携帯を閉じた瞬間、再びケータイが鳴った。


『メール?』


メールフォルダーを開と、泉からだった。
【なるべく暖かい格好しといて!】


『なんだそれ…』


そのメールを葵に見せると、葵も訳が分からないといった顔で俺を見た。
─そして、1時間後。
連れて来られた場所が、空が開けた見知らぬ丘の下だった。


『どこ此処?』


「さあ…」


俺の隣で体を震わせ、キョトンとしてる恭平。
コイツも拉致られたのか。