僕の執事

──教室に着くなり、泉が俺を見つけ寄ってきた。


「陸おはよう!」


『おはよ』


「風邪はもういいの?」


『ああ、うん。もう大丈夫!』


いつもと違う泉の顔をジーッと眺めてると、それに気づいた泉が「どうかした?」と聞いてきた。


『いや、なんかいつもと雰囲気が違う気がして…』


隣にいた恭平も同じ事を思っていたらしく「なんか違うよな。」と腕を組み泉を見てた。


「そう? いや、コンタクト無くしちゃってさ、とりあえずメガネで応急処置?」


そう言われて、『ああー』と恭平ときれいに声がシンクロした。


『メガネか!てか、お前コンタクトだったんだな。』


「うん」


『お前知ってた?』


隣にいた恭平に聞くと、「なんとなく」と返事が返って来た。


『なんとなく?』


「ん、よく目薬さすなぁとは思ってたけど、コンタクトか。」


「南以外で、誰にも言ってないから。」


『へぇ~ でも、メガネの方がかっこいいかも』


「そう?俺はあんま好きじゃないんだよね…視界が狭くなるから。
新しいコンタクト買ったら、メガネしなくなるし」


『そうなんだ。』


「うん。」