僕の執事

──部屋のドアを開けたまま真っ直ぐベッドに向かい、枕横に置かれたケータイを取ると、なんとなくケータイを開いた。
【新着メール一件】


『……?』


メールを開くと、恭平からだった。
【今日学校くる?
起きたら返事くれ。】
そのメールを読んだ後に、すぐ電話しようかとも思ったけど、来たメールに【学校は今日から行く。】と短い返信をした。
パタンと閉じたケータイを、ポンチョの内ポケットに入れ、カバンを持ち部屋を出た。


──ブブブ、ブブブ…
バイブと共にTETRA-FANGの曲が流れ、ケータイを開いたのと同じタイミングで、部屋のドアが開く音がした。


「もう行かれるんですか?」


『いや、騎馬が朝食用意してくれたから。
ケータイ取りに戻っただけ お前も食べるか?』


部屋から顔を出した葵にそう聞くと、顔が一瞬緩んだ。


「はい。と言いたい所何ですが、既に食べてしまいました。」


『そうなんだ。』


それだけ返し、何も言わず歩き始めた。
目線はケータイの画面に落ち、恭平からきた返事を読んでた。


「階段、気をつけて下さい。」


『ん…』


メールの返信を一時中断し、階段を下りた。