俺の声に、おずおす近寄ってくる葵は、騎馬の隣に腰を下ろした。
─ここから見る光景は、すげー変だった。
思わず苦笑いが漏れてしまうほど。


「どうかなさいましたか?」


『いや?』


その後、何の会話もなく、カチャカチャとレンゲが茶碗に当たる音だけが、部屋に響いた。
やっぱこの光景変だよな。