僕の執事

口利いてもらえないかもって、不安で押しつぶされそうになって…
それでも執事になろうって…やっぱ思えねえよな。
どれだけ傷つけて、どれだけ泣かせるんだろ?
葵が楽しい時に側に居れなくて、悲しいとき話し聞いてやれなくて
苦しいとき抱きしめてやる事も出来なくて…


『やっぱ、葵って強いな』


考えただけで、泣きそうだ…


「陸もお強いですよ?
葵さんを思う気持ちは、誰にも負けないくらい強いじゃないですか!!」


優しく笑う騎馬の言葉に耐えきれず、涙がこぼれた。


『ありがと…』


声になってないありがとうを騎馬に伝えると、しょっぱくなったお粥を無心で食べた。




─────…
『ごちそうさま…』


「お薬も飲んでくださいね。」


『ん…。』


薬を受け取り、素直に飲み込んだ。


『ふうー…騎馬?』


「はい、何でしょう?」


『来てくれてありがと。
俺が泣いた事、葵には言うなよ…』


「かしこまりました。
僕はこれをさげてきますから、陸は寝ていてください。
 今日は1日いて良いと言われてますから、起きたらまた話しましょう。」


『うん、なんか懐かしい…』