僕の執事

騎馬はやっぱり退屈らしい。
会社には秘書がいるから、騎馬の役割はあまり無いらしく、「強いて言うなら鞄をお持ちするくらいですね」って少し悲しそうな顔をしてた。
 だから兄貴は、騎馬を俺の所によこしたのか!


「陸は、この1ヶ月の間に随分と変わられましたね。」


『そう? 自分じゃ気づかないけど』


「葵さんとは、話せるようになりましたか?」


『…前よりはな。』


「そうですか。」


『うん。』


食べてる手を止め、今日までの事を話した。
新しい学校で少なからず友達が出来た事。
恭平と話してる時絡まれた事


『あん時、騎馬に教わってなかったら、今頃どうなってたんだろ?』


「あまりムチャはなさらないで下さい。」


『大丈夫! あれ以来絡まれないし!!』


「そういう問題ではない気がしますが…。」


それから、葵がいきなり幼なじみに戻って良いかと言ってきた事。
曖昧過ぎる執事になった訳も話した。


「葵さんは、陸の執事になるまでに沢山悩んでおられました。」


『…お前知ってたたんだろ? 葵が執事になるって事。
だから、葵が来る日にあんなこと言ったんだろ?』


「あんな事、ですか?」