『前に話した、佐々木恭平。』
「ああ! あなた様がそうでしたか!! 陸からあなたの事はメールで良く聞かされております。」
「あ…そうなんですか。」
『これが俺の元執事の騎馬。実際の方がイケメンだろ?』
「ああ…うん」
見とれてるのか、驚いてるのか恭平はその後何もしゃべらなかった。
『なんで来たの?』
「葵さんから連絡をもらいまして、直樹さんにお話した所、行ってきなさいと言われたので。
でも、元気そうでよかったです。
僕はてっきり、暴れて熱がぶり返してるんだと思ってました。」
『暴れてないから。
ちゃんと大人しくしてるだろ!?』
疑いの目で俺を見る騎馬にそう言い返すと、恭平が振り返り「えっ」って顔で俺を見た。
…まあ、確かに爆笑したけど…暴れては無い。
『それより、いつまでそのままでいんの?』
「え? 俺?」
『お前しか居ないだろ。
何かしようとして立ち上がったんじゃねぇの?』
「…あ!そうだった。」
恭平は何かを思い出したらしく、「ちょっと智章の所行ってくる」
の言葉を残し、騎馬に軽く会釈すると物凄い速さで部屋を出ていった。


