僕の執事

急に押し黙った恭平をみて、騎馬に会うのが怖くなったな。直感的にそう思った。
冗談のつもりで言ったんだけど…本気にしたらしい。


『─なぁ、執事の掟って聞いた事ある?』


突然の質問に恭平はサラッと答えた。
騎馬の話しの後、何も話さなくなった恭平がちょっと心配…ってか可哀想になり、執事を持つものにしか分からない話題を振った。


「ん~ちょっとだけなら。ちーちゃんに聞いた事ある。」


『俺はだいぶ前に、騎馬に聞いた。』


「執事と主の恋愛禁止ってちょっと酷いよな。」


『…ああ。』


「好きになったのが執事だったってだけなのに。」


あれ?そのセリフどっかで聞いたような…?って俺が言ったの言葉変えただけか。


『でも、二度と同じ主の執事に戻れなくなる。』


「ん?なにそれ?俺が聞いた話と違う。」


『え?』


「俺がちーちゃんに聞いたのは、執事と主の恋愛禁止 までは同じだけど、"二度と同じ主の執事に戻れなくなる"ってのは言ってなかった。」


『騎馬と智章さんって同じくらいに執事になってるよな?』


「…多分。」


『掟って変わるもんなの?』


「さあ? でもだとしたら随分昔の掟だよな」


『確かに…』