僕の執事


『……。』


「されるがままだな」


黙ったままの俺を見た恭平にそう言われた。


『うるせえっ』


仕方ねぇだろ。
断ったら、話し相手帰されるんだから…
葵の場合はどうか知んないけど、少なくとも騎馬だったら必ず帰されてるな!!
前に俺が風邪引いて、クラスの奴らが見舞いに来たとき「起きてるならこれを着ていてください。」って少し大きめのニットカーディガンを着せられて、嫌だって言ったら


「せっかく来てくださったのに…帰って頂かなくては。」ってそれ聞いてからは、風邪をひく度大人しく騎馬に従うようにしてた。
きっと、それがまだ残ってんだろうな。


「陸~?」


『ンあ?』


「お前話し聞いてなかったの?」


『話しって? あれ、葵は?』


さっきまで近くに居た葵と、恭平を見守ってた智章さんはいつの間にか居なくなってた。


「下に行った。
本当に何も聞いてないのな?!」


『ちょっと思い出した事あって…』


思い出に浸ってる内に出ていったらしい。
全く気づかなかった…
恭平もそんな俺を見て呆れてるし。


「高城ちゃんが、明日熱が無かったら学校行っても大丈夫だって言ってた。」


『そう…』