僕の執事

側にあったティッシュを渡すと、勢いよく鼻をかんだ。
その姿を見て、確かに中身は男なんだなと思った。ティッシュをゴミ箱に投げるフォームや、喋り方。ガタイがいいのも気にしてないみたいだし。


顔はちょっと女の子みたいだけど。
男が好きな事以外は至って普通で、俺…コイツにキスされたんだよな…
自然と恭平の唇に目線がいった。


「陸?」


『はい?!』


名前を呼ばれ、恭平の唇から視線を逸らした。
そのせいで声が裏がえってしまった。


「どうかした?」


『なにが?』


「人の顔ジーッと見てたから。」


『ああ…顔が女の子みたいだなって』


「そうか?小さい頃はよく言われてたけど、この歳になって初めて言われた。」


『そう』


「うん。 だから昔はよくヒラヒラのワンピースとか着せられて…
アルバム開くと殆どスカート履いてる写真ばっか。」


『じゃあ、今度見に行くわ、恭平のヒラヒラワンピ姿』


「え…見てどうすんの?」


明らかに動揺してる恭平を見て、もう少しからかって見たくなった。


『どうする? とりあえず写メって、あ、泉に送ってみるか!』