僕の執事

咳が治まると、恭平は黙って元の位置に戻った。
俺は笑いながら、俯く恭平の頭をポンポンと、まるで赤ちゃんをあやように、撫でた。


『泣き虫。やっぱ…』


「女じゃねぇ!!」


ホモじゃねぇは言わねんだ…


『なあ、いつから俺のこと好きだったの?』


泣いてる恭平に聞いてみた。理由は無いけど、なんとなく知りたかった。


「転校した日。一目惚れだった。」


『一目惚れ…なるほど。』


だから授業中ジッと見てきたり、やたらと話しかけてきたのか。


「おい、一人納得すんなよ!」


『悪い。でも、今の一言で納得した!』


「気持ち悪いとか、思わないの?」


『ん~別に?だって恭平は恭平だし。
1ヶ月の間にお前のいろんな姿見てきたから、気持ち悪いって言うより、"納得"だな。
いつか理解してくれる人に出会えるさ!!』


「陸…ありがと」


『 あ、それより智章さんって知ってんの?』


「なにを…?」


涙を拭きながら、俺を見る恭平は上目遣いだった。ますます目腫れるぞ。


『その、お前が女性に興味ないって?』


「知ってんじゃない?わかんないけど、気づいてると思う。」


「そっか」


意外と近くに居たりすんだよな、理解してくれる人。
今度聞いてみるか…。