僕の執事

葵は乱れた布団を直し、俺が見える範囲内を動き回ってた。


『あおい~』


「なんですか?」


『…なんでもない。』


名前を呼ぶと、心配そうな顔で駆け寄ってくる葵が嬉しくて、用も無いのに何度も名前を呼んでたら、すこし怒り出した。


「病人なんですからおとなしく寝ていてください!」


『はい…。』


なんて言ってみたけど、止めれるわけねぇじゃん。
だって、ずっとずっと会いたかったんだぜ?
名前呼ぶくらい許せよ。
話してくれるまで待ってるからなんて言ったけど、本当は今すぐ聞き出したいの我慢してんだから。


本当はもっと、近くで触れたい。
抱きしめたい。
押し倒してめちゃくちゃにしてやりたい。
俺だけのものにしたい…って考えてんのも風邪のせいか?
きっと違う?でも、今は風邪のせいにしとこ…。なんか、眠くなってきた…


「陸…」


『ん…?』


名前を呼ばれ、少し重たい瞼を開けると、真剣な顔で「お話しがあります。」と言われた。


『今じゃなきゃダメか?』


「はい…少しの間、執事ではなく幼なじみに戻ってもいいですか?」


『……。』