僕の執事

次に俺が目を覚ました時、葵は俺の近くで寝てた。
本当にずっといてくれたんだ…葵側に寝返りをうち寝顔を見ながら、ずっと言えなかった言葉を掛けた。


『…おかえり。』


「ん~…」


本当は戻ってきた日に言うべきだったんだろうけど…やっと言えた。


「ちぃちゃ…」


『フッ…寝言では呼ぶんだ。 ゴホッ!ゴホッ…』


やべっ!!慌てて口元を抑えたけど、時すでに遅しで、止まらない咳で葵を起こしてしまった。


「大丈夫ですか?!」


その言葉に頷き手で遮り、咳が落ち着くのを待った。
俺が咳をしてる間、葵はずっと背中をさすってくれてた。


『はあ…』


「だめですよ!?無理なさっては。」


『…ごめん…』


「何かお飲みになりますか?」


気を使ってそう言ってくれたけど、何も食べる気になれず断った。
頭がガンガンする…


「でも、何か食べないと良くなりませんよ?お薬も飲まないと…」


困った顔の葵は、俺にすぐ戻ると言い部屋を出てった。
─それから何分が過ぎたのか、気が付いたら眠ってて…目を覚ました時には葵が戻ってた。


「お粥作ってきたので、食べてください?」


『いらない…』


「ダメです!なんとしても食べていただきます!!」