僕の執事

体温計を渡され、熱を測ってる間、葵は忙しなく動いてた。
どこから持ってきたのか、毛布を俺に掛け、汗で濡れた服をどこかへ片付けたと思ったら、手には冷えピタが…─


『…はぁ…』


そんな光景を、布団の中でボーっと眺めてたら、目回ってきた…
ピピピ…─体温計が鳴り葵に渡すと、再び冷静な声で「ヤッパリ風邪ですね。」と言った。


「明日は学校にお休みの電話をしておきますので、ゆっくり寝ていてください。」


そう言って体温計をしまいながら、立ち上がろうとする葵の手を掴んだ。


『……もう少しここにいろ…てか、居て?』


なんとか絞り出した言葉がそれだった。
葵は驚いた顔をした後、すぐに優しい顔にかわり「分かりました。」と言った。
俺、なにやってんだろ…弱ってるせいかな?
なんか、泣きそう。
─それから葵は、俺が寝付くまでずっと側にいてくれた。