その時なんとなくだけど分かった気がした。
俺と恭平が似てると言った言葉の意味が…。
─目の前に現れたのは、恭平を中学の時イジメた奴ららしい。


「久しぶり! なにやってんの?」


見た目がチャライ。
俺達と同い年くらいか。
後ろにもう二人隠れてるのを見ると、コイツがリーダー…?


「って無視かよ!!」


俺はその行動をジッと見てた。


「まさか忘れたわけじゃねえよな?」


不気味な笑みを浮かべ、そいつは恭平に近寄った。


『あの…』


「ん?」


今気づきました的な顔で俺を見るそいつは、恭平の友達だと名乗った。
恭平が怯えてる姿を見る限り、友達とは思えない。


『用がないなら帰ってもらえますか?』


「なんで? 久しぶりに会った友達に挨拶してるだけじゃん!」


『あんたが友達だと思ってても、コイツは友達だと思ってないと思うけど?』


「はあ? いきなりいちゃもんかよ!! お前こんな奴とつるんでっと頭おかしくなるぞ?
あ、そうだ!俺達と遊ぼうぜ?昔みたいにさ!」


恭平の肩に伸びる手を思わず掴んだ。
相手は"ナニ"って顔で俺を睨んだ。


『汚い手で触らないでくれますか。』