ああ、
今日も雨が降る。
雨は嫌いだ。
やけに切なくなる。
季節は冬。
僕の住む町は
冬は雪ではなく、
雨が降る。
雨なんて嫌いなのに。
雨のザーザーという音で
外の音が一切聞こえない。
僕は白いベッドから
外を見た。
赤いレンガのマンションの五階から。
『‥‥‥‥?』
白いものが落ちている。
シーツくらいの大きさで白くて‥
僕は気になって、
雨のなか、
傘も持たずにマンションを出た
マンションを出ると
小さな階段が何段かあって
それを降りて
左に曲がった。
確かこの辺だったはず‥
あたりを見渡すと
やはり白いものが
落ちていた。
雨の強さが一層増した。
早く戻ろう。
そう思いながらその物体が何か調べた
近くにいって確認する。
すると、
女の子がいた。