「短距離?長距離?」
「バリバリ短距離!」
「…そんな感じするね」
「そーか?」
紺野くんは身長160センチといったとこ。
高校1年生の男子としたら
全然小さい方だろう。
「あ、俺が小さいからだろ!」
「ふふ、バレた?」
「飯島よりはでかいから!」
まあ、たしかに私の身長は
150センチだけど…
「私と比べても意味なくない?」
「いーや、あるね!」
「…変なの…あ、手当て終わり!」
話してるうちに手当てを終えた。
でも足首が相当腫れていて
これは病院に行った方がいい。
「かなり腫れてるよ?」
「だよな…すげえ捻り方したし」
「多分…靭帯とか危なそう」
「まじかあーっ!」
紺野くんは後ろのベッドに
倒れ込む。
「………あーっ!!!」
「な、何だよ!」
倒れた紺野くんを
急いでベッドから離そうと
腕を引っ張った。

