ドキドキしながら乗った電車は、やっぱりいつものように通勤・通学に利用する人たちで一杯で、座るところなんて無かった。
それでもぎゅうぎゅうになるほど人は居ない。
この電車を利用する人は何故だか少ないらしい。
意外だな、何て思いながらドアの近くにたって、外の景色を眺める。
すぐそこに海があると思ったら次の瞬間にはもう住宅街に入ってて、そしてまた山や森とかの緑が目に入る。
その繰り返し。
『次は、赤月ー、赤月ー』
アナウンスにハッとして、ドアの近くから遠ざかった。
沢山の人が入ってくるから、って理由もあるけれど、一番の理由は、彼。
彼は何時もこの赤月っていう駅から乗ってくる。
『プシュー…』
そんな音と共にドアが開いて、沢山の人が入ってきた。
―でも…。
彼の姿は、ない。
それでもぎゅうぎゅうになるほど人は居ない。
この電車を利用する人は何故だか少ないらしい。
意外だな、何て思いながらドアの近くにたって、外の景色を眺める。
すぐそこに海があると思ったら次の瞬間にはもう住宅街に入ってて、そしてまた山や森とかの緑が目に入る。
その繰り返し。
『次は、赤月ー、赤月ー』
アナウンスにハッとして、ドアの近くから遠ざかった。
沢山の人が入ってくるから、って理由もあるけれど、一番の理由は、彼。
彼は何時もこの赤月っていう駅から乗ってくる。
『プシュー…』
そんな音と共にドアが開いて、沢山の人が入ってきた。
―でも…。
彼の姿は、ない。