優姫と始めて言葉を交わして、初めての夏が来る。


最初に彼女とであったのは、俺が中三の時だった。

電車の中で見つけた、小さな女の子。

中学で接する女の子達とは違ってた。

真っさらで、透明で、とにかく何の色にも染まってない、

綺麗なままの女の子。

不思議と彼女の方ばかりが気になってしまって、

俺はその日から一つ電車の時間を遅らせて、

彼女と同じ車両に乗ることにした。

あれ、なんだかストーカーっぽい?俺。