この世界で一番の奇跡は、



「きゃぁああぁああ~~~~~っっ」


てっぺんから落っこちていくとき、
変な声が出てめちゃくちゃ恥ずかしかった…。

そんなわたしを見ながら、慶次君は目に涙をためながらお腹を抱えて笑っていた。


でも…

「…慶次君?」

「…ん?ぁあ、何…?」

ジェットコースターから降りると、慶次君は真っ青な顔をしていた。

「まさか…??」

なんだかさっきよりもやつれたような顔をして、慶次君はへら、と笑った。

もしかして、慶次君、…ジェットコースター、苦手だったの??

それなのに…私が乗りたいって云うから、乗ってくれたの??

「慶次君…ごめん…大丈夫?少し休む…??」

「ん、や、平気だって!俺そんなやわじゃねぇはず…!!」