この世界で一番の奇跡は、


やっぱり…本当のことなんだ。
うそじゃない。
慶次君は・・・私にメールのお返事をくれた…!!

嬉しい、嬉しい!すごく、すごく嬉しいよ…。


「けいじくん…」

きゅぅ、って胸がなる。
慶次君…好き。大好きだぁ…。

「あした…慶次君と…デート…??」

感動しすぎてちょっと頭の回転が遅くなってるみたい。

もう一度ケータイの画面に目を落とすと、そこにはやっぱりデートのお誘いが…!!

これはもう、行くしかないよね…!!


神様、ありがとう…。



私は慶次君にメールのお返事を出す。

何着てこう。
洋服のタイプ、可愛いのがすきなのかな。
それとも、かっこいいの?

どきどきして、ぼーっとなって…。

へんなの、わたし。

こんな気持ちになったのは…やっぱり、慶次君と出会えたからだよね。

『ピロリンッ』

ガバッ、とケータイに掴みかかる。

慶次君から…!!

『   本当!?明日OK!?
    良かった!んじゃ、明日いつもの電車で待ち合わせね♪
    何処行くかは行ってからのお楽しみだよ   』


行ってからのお楽しみ、かぁ…。

「何処つれてってくれるのかな・・・」

慶次君となら、たとえ遊園地のお化け屋敷でも怖くない。
楽しく感じられる。素敵な場所になるの…。