『ピロリンッ♪』

「…ん」


ケータイの着信音で目がさめた。



時計を見ると、五月五日。
土曜日。


学校お休みの日だ…。


パカッと開くと、見慣れないアドレスからのメール。


「ん…誰だ、これ?」


寝ぼけ眼で開いてみる。

と、次の瞬間。

「…ッ!!」


がばっと起き上がった。




『やっほー☆寝てた?((笑』


それで始まるこのメール。


これ…



「けっ、慶次君からだ…!!」



カチカチとボタンを押して、続きを読む。




『 やっほー☆寝てた?((笑
  昨日はメール気づかなくてゴメン!!ホントゴメンネ((人´Д`;
  バイト入ってたんだ。
  んで、そのお詫びといっては何ですが。
  明日空いてる??
  どっか遊びに行かん??
  返事待ってるよ♪ °+(*´∀`)b°+°    』



「こ…これって・・・!!!!」




デートのお誘い!!!?



「ひゃぁあぁ~~~!!!」



1人で訳のわかんない声を出す。


どうしよう…嬉しいッ!!


現実で起こってる事なのか心配になって、むにぃーっとほっぺを引っ張ってみる。



「・・・いひゃい」