猛暑、真夏日。



暑くて死んじゃいそうな位な清々しいほど日本晴れ。



みんながバテている中、校庭に響く大きな声……―――



「希乃高のーーーッ!!誇りを胸にーーーッ!!いくぞーーー!!」

「「「押ーーーッ忍!!」」」

屋上から、何人もの黒い服を着た人が叫んでいる。

学ランにハチマキ、中には旗や太鼓を身につけているという、夏らしからぬ暑苦しい格好で…



そう、彼等は、応援団。でも、ただの暑苦しい集団ではなかった。



何ていったって、団長サマはオンナノコだったのですから……―――