佳澄はそのまま近くにあったカバンを掴むと、タタタと小走りに俺の横をすり抜け、


そしてそのままいなくなってしまった。



残ったのはワーワと喧しい音を立てるDVDと、バンという扉の閉まる音だけ。
(DVDは俺が返却するべき?)




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