「飽きたんだけどー」

「…」

「おーい」

「…」

「かすみちゃーん」

「…」

「これツマラナイってー」

「今いいところなの!黙って!!」

「構ってくれないと俺死ぬわー」

「おっけぇーバイバイ」

「…」


まったく相手にされず時間を持て余す俺。

そんな俺に気づいているのに、あえて何もしない最低な佳澄。

そう、こんなのいつも通りだった。

いつも通りの平和な一日の一コマで、俺はその緩やかな時間がどれ程愛おしい物なのか忘れてたんだ。






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